山頂で会いましょう

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白馬岳(長野県・富山県)


大雪渓で有名な北アルプスの白馬岳です。ガイドブックには百名山の中でも技術レベル★三つ(上級)とあります。恐らく雪渓越えが難だからでしょうか?今回も東京から小屋泊まり一泊二日です。
JR松本駅から大糸線に乗り換え白馬(はくば)駅下車、駅前で蕎麦の昼食を取り、タクシーで猿倉まで行ってもらいました。そこから先は谷川に沿って林道歩きです。この川は、大雪渓から流れ下っているものです。
1時間ほどで今晩の宿「白馬尻小屋」に到着。炊事係りを含めて従業員4人に対して、宿泊客は青山一人です。
小屋到着後例によって明日の道筋を偵察。15分程で雪渓に出ました。明日はここを登ります。雪渓の取り付き場所を確認後小屋に戻る。本日は曇りですが、明日は雨の予報。
夕食はまずお客さんから、(青山が)一人で三杯もお替りするので、従業員の分が足りるか?心配。一人なので好きなところに寝て良し。適当にベッドを選んで寝ました。
夜半から雨が小屋の屋根を叩く。翌日は予想通り雨です。小屋の人にもしかしたら途中で引き返すかもと言い残して出発。
雪渓到着後、取り出した5本刃の軽アイゼンを装着。ダブルストックで雪渓を進みます。雪渓上には赤いペンキで歩く場所が示されていました。雪渓のアイゼン歩きは予想以上に疲れます。雪渓通過。雪渓の先端に驚くほど大きな穴が開いており、そこに大量の水が流れ込んでいました。ここに落ちたら大変なことになると思いつつ通過。その場所で傘をさした団体さんとすれ違う。この先は岩の急登です。何組かの下山者と行きかいます。雪渓は落石があるため、下りよりも上りにとった方が無難。青山は白馬大池から栂池方向に下る予定でした。
雪渓で体力を取られてかなりバテ気味です。少し歩くのもやっと。標識を見ると山頂までの高低差は600メートルです。「あと600メートルだ。頑張れ!」と自分に言い聞かせます。(この600メートルが今後登山をする上での、(青山個人の)頑張れる基準になりました)
村営頂上宿舎を通過。山頂は近い。白馬山荘到着。ここは収容人数も多いビッグな山小屋です。調度長野県と富山県の県境。山頂は目と鼻の先。
雨と霧の中ついに山頂到着。風が強い。そのためか山頂を示す標識が倒されていました。視界はありません。標識の先にロープが張られていて、そのさらに先は崖です。
この白馬岳は西側は比較的なだらか(そう言っても普通の山のように急)、東側は急斜面です。その東側の雪渓を上ってきました。
雨はまったく止む気配なし。山頂から三国境(ここは富山県、長野県、さらに新潟県の境です)へ下ります。そのまま小蓮華山を通過。視線の先に大きな池が見えてきました。白馬大池です。その畔に山小屋(白馬大池山荘)があります。その横を通って、乗鞍岳(百名山の乗鞍と名前が同じ)に登ります。この道は岩がゴロゴロしていて上りにくい。しかもバテているため時間を要しました。乗鞍岳山頂到着。
ここまできたら後は下山です。途中滑りそうな小さな雪渓が一箇所だけありました。面倒くさいので、先ほど外したアイゼンを再びつけずに恐る恐る通過。その先も岩の下り。
やがて緩やかな草原(天狗原)の道に入ります。栂池も近い。小屋も増えてきました。
相変わらずダブルストックですが、その方が慣れていなかった(青山は専らシングルステッキ)精か、途中で転倒。ストックが曲がってしまいました。雨の中ザックカバーは着けていましたが、役に立たず、カバーの中に大量の水か浸入。リックの中にも浸入。デジカメが水浸しで動かなくなりました。
そんなこんなの末ようやくロープウェイの栂池自然園に到着。ロープウェイとゴンドラを乗り継いで栂池高原に下山。タクシーで白馬駅に戻り。JRで東京に帰りました。
なお、液晶に水が入ってしまったデジカメはしばらく乾かしていたら、また動くようになりました。


写真1 白馬尻小屋 
写真2 雪渓方面   
写真3 大雪渓    
写真4 白馬岳山頂 
写真5 崖の切込み 
写真6 白馬大池  

ムービー雪渓からの流れ

    
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