山頂で会いましょう

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御嶽山(長野県・岐阜県)


最近噴火したことで知られる御嶽山。記憶に新しい噴火は、2014年のこと。青山はその5年前、2009年に登りました。
東京から一泊二日、山小屋泊りで計画しました。
1日目、JR中央線の特急を乗り継いで、木曽福島駅下車。バスでロープウェイ乗り場へ。ロープウェイで七合目まで上がります。そこから山道を登り、本日宿泊の小屋「女人堂」へ向かいました。女人堂は八合目ですので間もなく到着。もう10月です。辺りには小雪がちらついています。小屋での土日の営業は今年最後だそうです。
最後ということもあり小屋は満員。早々に荷物を置いて、いつものように偵察に出かけます。九合目まで登ってみました。この御嶽山は普通の山と違います。信仰の厚い山とあって、いたるところに宗教関連の鳥居や銅像などが建ち並んでいます。九合目以上にも信仰登山者のため?の宿泊施設、小屋などが建ち並んでいました。
小屋に戻り夕食。本日は混んでいたため、ご飯、味噌汁のお替りが足りません。いつも三杯お替りする青山も、ご飯一杯、みそ汁はお替りなしとなりました。
翌朝はまだ真っ暗な中一人起きだしました。小屋の人に挨拶してから小屋を出る。外の冷え込みは相当なもの。足下が暗いうちから歩きだす。途中でご来光。昨日来た九合目を過ぎ、昔の火口の跡である(水が枯れた)一ノ池到着。風は身を切るほど冷たい。柱が霜で凍っています。とても素手ではいられないため手袋を装着。そこから少し登り小屋の間を抜けて山頂到着。朝早かったせいか誰もいません。そこから乗鞍、そこを越えて北アルプスの山々が見渡せます。眼下には一ノ池、二ノ池(ここ御嶽は山頂から一ノ池、二ノ池、三ノ池と火口湖が連なっています)が見下ろせました。
反対側から眺めると、その先の斜面から噴煙が立ち上っているのが見えました。この時御嶽が活火山であることを知りました。
ここから一ノ池そして二ノ池に下ります。二ノ池は水をたたえていましたが、寒さのために凍っていました。二ノ池を通過後、荒涼とした「賽の河原」を横切る。ここにも何やら宗教的な銅像が建てられていました。眼下に三ノ池を見下ろすところに到着。ここから三ノ池へ下って八合目まで下りようとしましたが、三ノ池に下る道が見つかりません。無理に斜面を下ると落石を引き起こしそうなため、もと来た方向(二ノ池)へ戻りました。(途中で三ノ池に下りる正規な道を見つけましたが)
二ノ池から九合目、そして女人堂のある八合目、さらにロープウェイの七合目まで戻る。下山道では登って来る大勢の登山者とすれ違いました。青山は登山道の混雑を避けるために人よりも早く起きて登り始めるのを常としています。ただ下山中に足をひねってしまいました。そのまま足を引きづりながらの下山でした。ロープウェイ乗り場では池の水が凍っていました。3000メール級の秋山登山も今年はもうこれで最後です。

最後に、御嶽山噴火について。
御嶽山は火山です。御嶽山以外にも日本には火山が沢山あります。どれもいつ噴火するかはわかりません。自然は人知を超えた存在です。危険が全くない山なんかこの地球上には存在しません。登山する者は当然そのことを理解しているはず。青山だって遊び半分で山に登っているわけじゃありませんからね。仕事の息抜き(ストレス解消)、レジャーで山に来るなら、はっきり言ってそんな方は山に登らないでほしいと思います。
逆に事故に遭った人にも責任は全くないと思いますよ。よく山は「自己責任、自己責任」と言うけど。だって神様じゃあるまいし、噴火することを事前に察知することなんか不可能です。ある意味「死んでもいい」という覚悟で登っているのです。「登山なんかで死んだら命がもったいない」なんて思う人は山には来ません。登山というものはそういうもので、登山したことがない人には解らないでしょうけど。

写真1 ロープウエイ山頂駅
写真2 雪の女人堂     
写真3 登山道の様子1  
写真4 登山道の様子2  
写真5 ご来光        
写真6 霜が付いた立て札 
写真7 山頂の様子     
写真8 御嶽山山頂     
写真9 山頂より       
写真10一ノ池を見下ろす  
写真11二ノ池を見下ろす  
写真12乗鞍、北ア方面  
写真13二ノ池         
写真14賽の河原      
写真15登山道の様子3   
写真16三ノ池         
写真17山頂を見上げる   

ムービー立ち上る噴気

    
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