山頂で会いましょう

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北岳(山梨県)


ご存じ富士山に次ぐ日本第二の高峰です。標高3193メートル。
山通は富士山よりも好きと言います。青山も2018年7月までに、3回登っています。体力は必要ですが、登りやすい山です。青山の好きな山の一つです。
今回も一泊二日の日程。甲府から広河原までバス。料金(当時)は2000円。そのうち100円は自然保護基金だそうです。乗っているのはほとんどが登山者。皆重いリックを背負っていました。
広河原でバスを降り、ビジターセンターで身支度を整えて出発。まずは吊り橋を渡って、広河原山荘の横を通過、そのまま沢に沿って山道を進む。途中、このまま沢に沿い二俣に向かう道と分かれて、尾根道に入ります。樹林帯の中の急坂をひたすら登る。この急登は堪えます。度々休みながらようやく尾根を登り詰めて、そこから先はいくぶん緩やかな崖沿いのトラバース道。やがて発電機のエンジン音が聞こえてきました。山小屋に近い証拠。そして本日泊まる白根御池小屋に到着。ここまで2時間半かかりました。
この小屋は、東京から公共交通機関を使うと(マイカーの場合はまた別)、まず一日目に泊まる小屋として便利です。青山も北岳に登るときはいつも利用しています。まだ夕食の時間まであるため小屋の前の広場でジュースを飲みながら休憩後、明日の登るところを空身で偵察。明朝道を間違えないためにいつもこの前日の偵察は欠かせません。1時間ほどで小屋に戻りました。
泊まる部屋は2階の大部屋。玄関前にはモニターがあって明日の天気予報を表示していました。1階の大部屋には本棚があり、山岳関係の本が並んでいました。(このブックコーナーは山小屋には大抵あり)
夕食時オーナーが挨拶。食事の作法は山小屋によって決められているのでそれを守る。山小屋というものはこういうところです。(まだ未体験の方は参考に)
さて、翌朝。朝飯をとらずに暗いうちから身支度を整えて出発です。予報では晴れでしたが、朝から雨がしとしと降っています。山ではよくあることです。雨も朝の内だけと思われます。恐らく下界は晴れでしょう。水筒に水を補給してレインウェアを羽織り出発。
草すべりの急坂を登ります。ここが一番きついところですが、リズムを取って登ればなんとか行けます。途中雨が上がったためレインウェアを脱ぐ。辺りは霧で視界は悪い。そしてようやく稜線(小太郎尾根)に出ました。急登はここでおしまい。後は尾根に沿って進むだけ。さすがに3000メートル近い尾根上は下界とは違います。風が強い。辺りはわずかな高山植物と岩稜。途中多少の岩登り(クサリあり)がありますが、難なく登れます。やがて3000メートルに立つ北岳肩の小屋に到着。
山は霧雨です。視界はありません。小屋から残念そうに引き上げる人を尻目に、とりあえずここまで来たんだ。ここで引き返すわけにはいかない。という思い。山頂まではあとわずか。雨の中、最後の登りに向かいます。途中両俣から来る道と合流。最後は岩がごろごろする道を登る。
そしてついに山頂到着。雨の中何人かの人が登っていました。さすがに人気の山です。ただし霧のため展望はなし。山頂の看板にステッキを掛けて写真を撮る。
しばらく休んで下山開始。帰りは小太郎尾根から二俣に下ります。下っていく内に天気も晴れてきました。途中たくさんの人が登ってくるのとすれ違いました。花畑の中を下って、下りたところで雪渓に出る。あとは雪渓に沿って下るだけ。やがて雪渓が沢になり、道は左から右へ、さらに左に移動。下っているのは自分だけ。途中沢に掛けられた狭い木橋で、広河原から登ってくる団体とすれ違う。先方に待っていてもらって、こちらは速足で通り抜ける。軽快です。そして広河原到着。その日の内にバスと電車を乗り継いで家に戻ってきました。北岳だって土日の二日あれば、登って下りてくることなど容易いです。

写真1 白根御池小屋    
写真2 小屋付近の白根御池
写真3 御池とテント場    
写真4 南アの山と谷     
写真5 霧の山頂        
写真6 北岳山頂         
写真7 北岳の花々      
写真8 雪渓          
写真9 広河原周辺      

    
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