山頂で会いましょう

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笠ヶ岳(岐阜県)


北アルプス、岐阜県の百名山です。朝日連峰、笠ヶ岳と健脚向けの山が続きます。
名古屋経由、JR高山線の特急で高山へ。バスの時間まで市内見物。平湯温泉経由、新穂高ロープウェイ行きバスに乗りました。終点で降ります。ここからロープウェイに乗れば西穂高の山々に行けます。山を越えれば長野県の上高地です。川に沿って林道を登り、本日の宿泊地、ワサビ平小屋を目指しました。
途中、橋を渡り対岸に出たところに、笠ヶ岳に向かう笠新道の登り口がありました。その脇に水場があります。おばさんが一人石段の上でがっくりとバテ気味に休んでいます。明日はここを登る予定です。笠ヶ岳登山の多くは、ワサビ平から鏡平に上がって、主尾根を経由して笠ヶ岳に至るルートが一般的です。この笠新道は、距離的には短いのですが、その分きつく、北アルプスでも有名な急坂で、登山者も少ないという話です。山小屋の話でも、ときどき登山口でバテている人を見かけるそうです。このおばさんもそうか?目指す小屋はここからさらに上がったところです。
今回の計画では、二泊三日。明日一日で山をピストンして、またこのワサビ平小屋に泊まる予定です。夕食前に早めに布団に入る。本日は混み合っている様子。このワサビ平小屋にはお風呂もあります。夕食時にポケットにしまっておいた地図がない。辺りを探しても見つかりません。(青山はガイドブックの地図のところだけをコピーして、A4一枚紙をポケットに入れています) 受付で簡易版でもいいから地図をもらう。本当の観光地図しかありませんでした。地図なしで果たしていけるか?あとあるのはGPS。とりあえず行くか?翌朝地図は布団の中から見つかりました。とにかく行けるところまで行くこととして、小屋の二泊目はキャンセルしました。登れなければ引き返すだけ。最悪予約なしで小屋に泊めてもらう。
翌朝、真っ暗な中登山口に向かう。いよいよ登山開始です。いきなりつづら折りの急登です。早バテてきました。半ば引き返すつもりで、度々休み遠慮なく水を飲む。途中若いカップルに抜かされても気にしない。ゆっくりゆっくり行けるところまで行こう。ふと周りを見ると屏風のように立ちはだかっていた峰が下に見え、その上に槍の穂先(槍ケ岳の先端)が見えるではありませんか。いつの間にか随分上っていたのです。
ここまで来たら杓子平は近い。先ほどのカップルを追い越してぐんぐん登っていきました。杓子平に到着。笠が見えました。ここ杓子平は平坦な草原地帯です。しかも眺めがいい。一休みするのには、もってこい。ただしその先にはさらに急坂が待っています。ここが一番きついところ。休み休み上って稜線に出ました。後はこの稜線沿いを進んで笠に上がればいい。
途中抜戸岩を越えて、笠ヶ岳山荘到着。立派な山小屋です。小屋の手前に残雪があって、それを水に利用しているらしい。でも荷揚げはヘリでしょう。先ほど杓子平で、ヘリコプターを目撃しましたから。笠ヶ岳山荘でペットボトルのジュースを買って少し休憩後、山頂を目指します。山頂はすぐです。
ついに山頂到着。そこにはおじさんが一人だけいました。話を聞くと金沢からマイカーで来たとか。青山は東京から来たと言ったら、方向が逆だから(自家用車に)乗せてあげられないね。青山は公共交通機関で帰るつもりです。果たして今日中に家に辿り着けるか?
おじさんと別れて山を下ります。杓子平に降りたところで大勢の登山者が登ってきました。山頂までの時間を聞かれましたが、ここが一番きついので頑張ってほしいものです。杓子平からの下は高速で下りました。バスの時間、電車の時間が気になります。登山口に戻っても、ロープウェイのバス停まで行く必要があります。休んでなんかいられません。
ようやくバス停に到着。バスには間に合いましたが、その先の電車が心配です。ロープウェイ乗り場からJRに電話を入れる。聞くと本日高山線の特急の臨時便があるとのこと。それに乗れば新幹線を乗り継いで本日中に東京に戻れることが分かって一安心。東京に着いたのは、夜10時ごろでした。
結果的に一泊二日。山に関しては日帰りピストンになりました。


写真1 高山市内    
写真2 杓子平への登り
写真3 杓子平周辺  
写真4 笠ヶ岳を望む 
写真5 槍が見えます 
写真6 山頂への道  
写真7 頂上への上り 
写真8 笠ヶ岳山頂   
写真9 山頂の様子   
写真10穂高連峰    
写真11焼岳・乗鞍方面
写真12下山への道のり

    
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