山頂で会いましょう

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石鎚山(愛媛県)


石鎚山は、西日本(近畿から西)で最高峰の百名山です。それでも2000メートルには達しません。日本の高山は北に多くあります。石鎚山は同時に信仰の山でもあり、修行のためのクサリ場があります。このクサリ場があるため技術レベルは上級かと思いきや、ガイドブックでは★二つ(中級)となっていました。
東京から岡山経由で四国に渡りました。高知県、愛媛県を巡る三泊四日の旅です。今回登山の他に、四国の町で訪れてみたいところ(奈半利、安芸、高知、土佐中村、宇和島、大洲、松山、西条)がありましたので、最後の日に石鎚山を登り、そのまま東京へ帰る予定です。
前日西条のホテルに泊まりました。ここ四国は有名なお遍路があるため、各都市の宿泊施設は充実しています。どのホテルにもお遍路さんのための配慮がしてありました。(青山は四国巡礼をしたわけではありません)
暗いうちから起きて、JR西条駅からバスに乗り、ロープウェイ山麓下谷駅へ。そこからロープウェイを使い山頂成就駅へ上がりました、ロープウェイを降りた場所は売店が立ち並び、冬はスキー場になるところです。そこからまずは前社森へ。ここはクサリ場登りのための前哨戦。クサリを使いながら一つのビークを上って下りるのですが、下りが急で以外と難儀します。信仰の山なのか、途中でどこからか「ほら貝」の音が響いてきました。
クサリは「一の鎖」から「二の鎖」、「三の鎖」と続きます。「三の鎖」は一番長く68メートル。今回登山がメインではないため、本格的な登山靴ではなく、単なる運動靴を履いていました。その運動靴のままクサリ場に挑みます。
クサリ場では大勢の人が登っていました。子供(小学校高学年)も登っている。順番待ちの列ができています。急で長く見えるクサリ場も、取り付いてみると難と言うことはない。傾斜も問題なく、クサリもしっかりしているため、転落の可能性は余りなく、レベル的には中(あるいは初級?)かもしれません。ただし下りは多少厄介です。そのため隣の下山専用のクサリ場を見ると、ほとんど人は見かけません。(実は下りの場合専用の階段がある)
弥山に到着。そこから先は一旦下がって、最高峰天狗岳に上がります。岩の登り、左右は切れ込んだ崖(これを登山用語で「ナイフリッジ」といいます)です。高度感はありますが、難しくはありません。最後に岩を登って山頂(天狗岳)到着。
戻りは来た方向へ。弥山に上がる途中で大渋滞。次々に人が下りてくるため、上りがストップしてしまっています。このままだと狭い岩場に人が溢れかえる。誰かが声を掛けました。「下るのちょっと待て!!」と。ようやく人が動き、弥山へ上がりました。皆さんも登山中渋滞にあったら声を掛けて交通整理をしてください。でないと大勢の人が危険にさらされます。人気の山ではよく起こることです。
帰りはクサリ場ではなく専用の階段を降ります。岩に張り付いた階段は安定していて楽勝です。ただ一列しか通れないので、抜かすのが大変。
ロープウェイ。バスを使って西条駅へ戻る。そこからJRを使い東京まで。時間はたっぷりかかりました。四国は遠い。

写真1 ロープウェイ 
写真2 一の鎖    
写真3 石鎚山遠望 
写真4 二の鎖     
写真5 三の鎖     
写真6 天狗岳方向  
写真7 天狗岳山頂  
写真8 山頂から    
写真9 鎖場を振り返る
写真10山の守り神   

    
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