山頂で会いましょう

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聖岳(長野県・静岡県)


百名山で最後の3000メートル峰。南アルプスもこれが最後の百名山。
悪沢岳・赤石岳の時と同様、静岡からバスに乗り込みました。さらにマイクロバスで先日泊まった椹島ロッジへ。
今回このコースにはテレビ取材が入っています。「日本の名峰・絶景探訪」という番組だそうです。青山はテレビを滅多に視ませんので、番組のことは知りませんでした。撮影スタッフや出演の女優さんが同じバスに乗り込みました。今回の紹介は青山が目指す「聖岳」だそうです。
椹島ロッジでは例によって2000円を払って個室。翌日は早出のため朝食は抜きです。明日は椹島ロッジから聖岳山頂まで一気に登ります。2000メートル近い高低差。まあ登れなければ途中の聖平小屋まで。
翌日、真っ暗な中を出発。天候は悪い。朝から雨でした。小雨ならいいのですが、レインウエアを着込まないとズブ濡れになる雨模様。登山口までの林道でレインウエアを取り出す。このまま雨だと気が重い。登山口着。辺りがようやく明けてきました。
最初はジグザグの急登。谷を周り込む感じのトラバース。吊り橋を渡ってまた急登、雨は止みません。早バテてきました。引き返したい気分です。雨の中座り込んでしまいました。しばらく休む。ここで引き返すとまた次回来るのが面倒。出費も無駄に。気を取り直して出発。急坂を登りきり、造林小屋跡を通過。さらにまた登り。トラバース道を歩きます。雨のガレ場は特に落石に注意。滝見台に到着。恐る恐る覗くと滝が見えます。一旦沢へ下りて、その先沢沿いに歩くと平坦な道に出ます。このあたりで雨は少し小降りに。やがて林の向こうに聖平小屋が見えてきました。今晩の宿です。
宿に荷物を置いて、聖岳山頂を目指しました。木道、花畑の上り、その先で便ヶ島からの道と合流。そこで中高年の団体さんを追い抜く。その先は急坂。登りきって小聖岳。道がゴツゴツしてきました。森林限界を超えて樹木なし。岩の峰をいくつか越える。最後はジグザグの急登。疲れ果てて足を引きづるように登ってついに山頂です。
数人の人がいました。雨雲に覆われて視界悪し。ただし雲の先に南アルプスの峰々が覗いています。記念撮影。百名山達成残り3つです。
下山時、上りに追い抜いた登山者とすれ違う。
聖平小屋に戻る。雨で濡れたレインウェアを乾かす。続々と登山者が到着。小屋の人に今日テレビ局のスタッフが上がってくる旨告げると、それは雨のため明日に延期になったとのこと。せっかく速く登って撮影するところを見たかったのに残念。でもこの天候じゃ延期にもなるわな。
明日は下山するだけ。帰りのバスは念のため明後日に予約していました。携帯が通じる場所を教えてもらい、そこからバス会社に電話して、バスの予約を明日に変更。あわせて家にも電話して明日帰る旨連絡。小屋の夕食は混んでいました。そこでこの聖岳で百名山を達成した女性登山者が表彰されていました。小屋の人が言うには、この聖岳や隣の光岳で百山を達成する人が多い。理由はこの二つの山は行きにくいから最後に回す。確かに。その他大勢の登山者は明日聖山頂を目指すとのこと。青山は既に山頂制覇。これで百名山97個目です。
翌日は下るだけです。早い早い。九十九折の急坂に差し掛かったとき、何と目の前の登山道に”カモシカ”が!カモシカは驚く気配もなくじっとこっちを見つめています。慌ててカメラを取り出しているうちに、谷の方に下りていきました。残念。しかし長く登山をやっていた青山も、生でカモシカを見たのは初めて。
吊り橋到着。バスの時間は余裕です。一休みして下山再開。ここから先は、上がってくる登山者と何度もすれ違う。するとテレビ局の撮影スタッフ。そして出演の女優さんともすれ違いました。山小屋のガイドさんも一緒です。下山する登山者の列を追い越し、登山口着。そのまま椹島ロッジへ。バスの時間はまだまだです。風呂に漬かって汗を流す。衣服、ズボンを着替えて、ロッジのフロントで時間を潰す。
そのとき負傷者がロッジに運び込まれました。その人はツアー登山のガイドで、この先の千枚小屋に登るルート上で胸に落石を受け、谷底に5メートル滑落したとか?肋骨が折れた模様で「痛い!痛い!」大声で叫んでいました。ロッジで救急車を呼んだらしい。ロッジまでは救急車は来れないため、途中のゲートまでロッジの車で搬送するとのこと。このときフロントにいた青山も救助を手伝いました。そのガイドさんは、十数名のツアーを引率していたのですが、この事故でツアーは中止。青山の感想として、この時間から千枚小屋まで上がるのは時間的にキツイと思いました。
落石への心構え。特に沢沿いの道で山側にガレ場があるところ、そして雨が降った翌日は注意すること。さらに列を作る際は間隔を縮めすぎないように。逃げられるように適度な間隔を取ること。
帰りのマイクロバス。満席。その先でしずてつジャストラインに乗り換え、途中のトイレ休憩場所で山魚の干物を買い静岡駅へ。

写真1 聖平周辺       
写真2 聖平からの上り   
写真3 登山道より      
写真4 山頂への最後の登り
写真5 聖岳山頂       
写真6 三角点        
写真7 下山道より1     
写真8 下山道より2     
写真9 下山道より3     
写真10小聖より聖岳    
写真11聖平小屋を見下ろす
写真12聖平の花畑     
写真13聖平小屋周辺    
写真14聖平小屋       
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