山頂で会いましょう

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朝日連峰(山形県)


山形県の百名山です。朝日連峰という具合だから、山を連ねて縦走できます。朝日鉱泉から登って最高峰大朝日岳から以東岳、泡滝ダムから鶴岡へ出るルートは雄大ですが、行程も長い。とても一泊じゃ無理。というわけで今回最高峰の「大朝日岳」だけに登るよう計画しました。一泊二日です。
新幹線で山形へ。JR左沢線に乗り、終点左沢(あたらさわ)下車。専用バス?(ライトバンのような車)に乗り、朝日鉱泉へ。本日はここで泊まらず、上の鳥原小屋まで上がります。鉱泉で小屋までの時間を確認する。ここまで一緒に来た外国人の登山者と一緒に鉱泉を出ました。
途中からその外国人登山者を引き離して、どんどん先に進みます。湿原地帯に出て鳥原小屋に到着。ここは全くの無人小屋です。近くに水場があり人工の土管から大量の水が噴出していました。それを水筒に入れます。近くには朝日神社の社があります。小屋は二階建て。入口に宿泊料千円を入れる箱がありました。しばらくして例の外人さん(欧米系)が到着。今晩は二人で泊まる感じです。
外人さんはなかなか日本語がうまい。昨日飛行機で日本に来たらしい。それもこの山(朝日岳)に登るためだけに。夕食は栄養食とチョコレート。先ほど汲んだ水だけ。暗くなってから板の上にマットを敷いてシェラフシートをかぶり、いつものようにラジオを聴きながら寝ました。
夜中頭の上が騒がしい。何かがいます。首の辺りに触れたような気配がして起き上がると 小動物らしいものが走り回っていました。その気配に隣で寝ていた外人さんも起きだして、「ネズミがいますね」。何と小屋にネズミがいました。それが頭の上を走り回っている。普段ならとても眠れませんが、無人の小屋です。そんなことを気にしていたら山は登れません。気にせず寝ました。ラジオを聴いていた精で何とか眠れました。ただし翌朝、置いてあったチョコレートの箱がネズミにかじられていました。
翌日、日の出とともに出発。話を聞いてみると、青山と外人さんは全く同じルートを辿って本日中に下山するようです。遭難した場合も考えて名前を名乗りあいました。まず尾根伝いに小朝日岳を目指します。天気は良好。小朝日岳を確認。大きな山です。あそこまで行くのか?と思うほど、ずいぶん遠くに見えます。 途中でペースがゆっくりしてきて外人さんとの距離が開いていきました。
小朝日岳到着。山頂では、外人さんともう一人別の登山者が休んでいました。その登山者はラジオを携帯しているらしく、そこからオリンピックの放送が聞こえてきました。(2012はロンドンオリンピック開催)
小朝日岳から大朝日岳に。青山が先に出発。一旦下がってまた登る。登りは急です。他の登山者も歩いています。山頂避難小屋に到着。そこでは何人かの登山者が宿泊していました。どうやら管理人さんがいるらしい。(避難小屋によっては、夏の期間中だけ管理人が居るところも多い)
さてここからが最後の登りです。外人さんが到着するのを待って出発。山頂はすぐでした。
大朝日岳山頂到着。周りは曇っていて視界はありません。ほどなくして下山。戻りは「中ツル」コース、朝日鉱泉からの最短ルートです。最初は眺めがいい尾根道を下ります。後半二俣からは沢伝いに下ります。途中長命水付近で登ってくる登山者とすれ違う。山頂までの時間を聞かれる。
沢に下りました。こちらの方が岩を下ったり沢を渡ったり難所あり。喉がやたらと渇きます。持ってきたペットボトルをがぶ飲みする。それでもすぐに喉が乾く。腹の調子が悪い。どうやら下痢気味の様子。もしかしたら、原因は即日の沢の水か?この下山中は外人さんとは一度も会いませんでした。吊り橋を渡って、朝日鉱泉に戻る。バスの時間があったため、鉱泉で一風呂浴びる。外人さんも到着。一緒に湯船に浸かる。その後鉱泉でソバとアイスクリームを食べる。我々より先に着いていた中高年のご夫婦とバスに乗りました。左沢駅到着。電車(ディーゼルカー)を待つ間、駅に隣接した郷土展示館に立ち寄りました。そこでは土地の祭りなどが紹介されていました。
山形に帰る電車の中でその中高年夫婦と会話をする。どうやら鶴岡から何泊もかけて縦走してきたらしい。これから会津若松経由で、隣の百名山である飯豊連峰を目指すとか。青山は一泊限りで、そのまま東京に戻りました。

写真1 鳥原小屋      
写真2 朝日神社      
写真3 大朝日岳山頂  
写真4 山頂の様子    
写真5 下山道での吊り橋

    
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