妖怪物語

戻る ご意見・お問い合わせ

野襖(のぶすま)


山道を進んでいくと突然目の前に大木や大岩が現れて道をふさぐことがある。山好きの青山にとってはたびたび経験することである。
ただし道は消えたのではない。注意深く見るとそこで鋭角に曲がっていることが多い。あるいは岩を越えれば新たに道が伸びていることがわかる。
町の中でも突然塀に囲まれた行き止まりに出会うことがある。つい昨日通ったときは道が続いていたのに、それが一日でこうなるとは。
あまりにも突然なので妖怪の仕業と思う?これもゲゲゲの鬼太郎で有名な「ぬりかべ」である。

昨日なかった壁ができたのは路地を一つ間違えたものと思われる。地方の町並みは似たような構造のものが多い。目印になる高い建物もないため、地元の人でないと迷う。地方によく出かける青山の経験から。